前回の記事の続き的な形になりますが、僕は社会人デビューしたあの春に、社会人になったと同時に自分のことを「ハゲかけている」と認識し始めました。
つまり「ハゲ始め」デビューもしました。
母親にハゲを暴露
しかし、友人にこのことを言うのはさすがに辛い。
友人でハゲている人など皆無で、ハゲの悩みを相談したところで「ハゲキャラ」として扱われてしまうことは容易に想像ができてしまいます。
仮にハゲを気にしないようにしたとしても、みなが「ハゲ」というキーワードを気にするようになってしまって、今までの関係に亀裂が生じて、従来のようなコミュニケーションをとることが困難になってしまいそうな気もしました。
なので、まずは自分を生んでくれた母親に話をしました。
きっと母親と初めて会った時の僕は、ハゲで、全裸で、オギャーオギャーと発狂していたはず。
記憶には一切ないのですが、おそらく当時の僕はプライドのカケラ一つなく、ただただ醜態をさらしていたはずだったと思います。
なので母親という存在は最初にハゲ相談をするのに最もふさわしい相手のように感じました。
まずはLINEで母親に連絡しました。
「やばい、就職するから(ロン毛から)髪を切ったんだけど、髪の生え際が薄くなっている!」
しかし母はの反応は冷めており、まだ当時20前半の息子がハゲ始めているなんて訳ないと思い込んでいるような節があるようで、まともに取り合ってくれませんでした。
「そんなはずないでしょ!」の一点張りでしたね。
実際に実家に帰って、前髪をかき上げて生え際の惨状を見せつけてみたのですが、親はハゲに対して否定的な観点から息子の生え際を観察していたようだったため、母親から納得のいく返事を貰えなかったことをしっかりと記憶しております。
・・・尤も、ただ当時の僕のメンタルが乱れに乱れていただけだったのかもしれませんね。
確かに自分がハゲていると思い込むことによってメンタルがやられることが科学的にも証明されているので、実際のところではハゲていなかったのにも関わらず僕自身のメンタルが非常に不幸な精神状態に陥ってしまって、第三者の目に映っている以上に当時の僕は自己イメージを低下させてしまっていたのかもしれません。
今となっては当時の生え際がどうなっていたのか記録もとっていなかったため謎ですが、ただ生みの親と当時の僕自身との「ハゲ」への認識の間には確実なズレがありました。
なので、あくまで胸中を晒し出してスッキリすることに重きを置くことにして、母親にハゲの話をするだけにしました。
ただハゲに対する思いを母親に話すだけでも、結構すっきりとするものです。
また、当時はお笑い芸人を使った宣伝で、薄毛は病院で治るという情報が流れてもいました。
いわゆる「AGA」、Androgenetic Alopecia(男性型脱毛症)です。
AGAであれば、暴走した5αリダクターゼの働きを止めることで、理屈上は男性型ハゲを予防することができるわけなのですが、当時の僕はそこまでの情報を知り得てはおらず。
皮膚科にも行って先生に診てもらったりもしたのですが、先生からは「タンパク質をたくさんとって、よく眠るように」と言われました。
それと、頭皮の毛細血管の働きをよくするために処方された「フロジン液」。
まぁこれらは基本ですよね。
必要な栄養と、質の良い睡眠。
そしてフロジンによって頭皮の血流を良くして、栄養とホルモンを髪に行き渡らせる。
ただ、この時はハゲが病院で治せるC謳っていたCMなどもTVで放映されていたため、診断を受けてからは「なぜわざわざ皮膚科に出向いたのか。」という気持ちになり、「もっと効率的な方法があるはずだ」と先生のことを疑い出してしまいます。
これも先ほどご紹介をした「メンタルの乱れ」による悪影響の現れでしょう。
先生のことを疑った僕はインターネットを使い、専門サイトや医療サイト、海外の大学などを自分の理解力に合わせながら一つ一つ信憑性の高そうな情報を取得するという行動をとるようになりました。
その結果、一つの薬(もしくは成分)の存在を知ります。
みなさん、ご存知「プロペシア(フィナステリド)」です。
内服薬「プロペシア(フィナステリド)」!!!
しかしフィナステリドについては別の記事で詳しく説明をさせていただいているので、ここでは詳しくは言及いたしません。
フィナステリドは、2019年時点で「薬」としてAGA予防があると認められている2つの成分のうちの1つです(もう一つはミノキシジル(ロゲイン))。
薬に頼る形でハゲ・薄毛を克服する場合であれば、神器的な存在、マストアイテムであるように思います。
ただ、「薬」に頼らずともハゲ・薄毛を改善することは可能でしょう。
僕もフィナステリドは試してみましたが、そこまで劇的に改善が見られたという訳でもなかったので、それ以外にいろいろと試行錯誤した部分における要因が大きかったのだと思います。
なので、もしも「プロペシア(フィナステリド)を飲めば、きっと俺のハゲ・薄毛は改善するんだ!!」と変に決めつけてそれに固執してしまうと、それで髪の毛が生えてこなかったときの精神的な落ち込みが酷いため、プロペシア(フィナステリド)はあくまで改善策としての選択肢の一つに過ぎないのだとして、期待しすぎないようにした方がいいでしょう。
その点についてのアドバイス的な記事も僭越ながら書かせていたので、よろしければ興味のある方は一読ください。
繰り返しになりますが、プロペシア(フィナステリド)を飲めば必ず髪の毛が生えてくるわけではありません。
人体というものは非常に複雑に仕上がっているので、数学のように「Aすれば必ずBになる」という具合に行かないことを、認識していただけたらと思います。