女性たるもの、髪の毛は美しく保っておきたいものだと思います。
世界のいたるところで「髪は女性の命」という意味の現地の言葉があるように、古今東西さまざまな文化において髪の毛というものは女性が魅力的であるための重要な要素であるとされてきました。
ですがここ最近、若い女性の薄毛に悩んでいるという声を意外と多く耳にします。
特に大学生や新社会人の年代の、20代前半という若い年代の女性たちです。
一般的には抜け毛によるいわゆる「ハゲ」や「薄毛」の現象というものは男性、とくに中年以降の年代に多く見られる現象であるため、若い女性たち本人としては抜け毛など自分には無縁の現象であると思って毎日を過ごしていたのだろうと思います。
そんな毎日のなかで、急に抜け毛が増えてきたということであれば、びっくりして不安になってしまってもしょうがないと思います。
ただ1日に50~100本ほどはどんなに健康な人でも脱毛してしまうと言われているため、この本数に収まるようであれば特に心配しなくていいと思います。(不安であれば一度は数えてみることもいいかもしれません。)
もしもそれ以上に抜けている、もしくは抜けているような気がする、または不安なのでとにかく対策(予防)がしたい、という場合でしたら、このまま記事を読み進めてください。
本日は若い女性と抜け毛についての記事を書かせていただきます。
若い女性も抜け毛に悩む・・・。
増える、若い女性の薄毛の悩み
国内の大手クリニックと大手化粧品会社の調査によると、薄毛に悩む女性の数は2007~2017年のここ10年の間で約8倍にまで増えてきているそうです。
この数値は、主にアンテートや女性専門薄毛クリニックにカウンセリングをしに来られた方などから割り出したものであるとのことです。
若い女性の脱毛を促進してしまっている原因については、ここでは大きく2つ事柄をご紹介したいと思います。
ここまで薄毛に悩む女性が増えてしまった理由について、可能性としてはライフスタイルの情報化というものが原因の一つにあります。
例えばSNSの発達によって、一昔以上に自分の容姿を気遣う人が増えました。
これは男性にも言えるのですが、実年齢以上には若く見られたいという人が増えて、その結果として写真越しでも年齢が伝わりやすい「髪の毛」に対して神経質になってしまう人が増えているようです。
男性も女性も、実年齢よりは若く、周りに写る同世代よりは若く、という気持ちを無意識に抱いてしまったことによって、薄毛を気にするようになってしまったということです。
他にもスマートフォンでYouTubeなどの動画を一日中視聴することができるようになってしまい、その関係で眼を酷使ししてしまって、結果として薄毛を誘発してしまっているということも考えられます。
この場合も男女は関係ないですね。
体は生命維持の仕組み上は視力のパフォーマンスを低下させるわけには行きませんから、目の周辺で血流が低下している様ならば周囲の組織から血流を集めます。
特にこの場合に頭皮の毛細血管を利用されてしまうと、髪の毛が生育不良に陥り、結果として抜け毛が増えることになってしまうのです。
また女性特有の原因として、女性ホルモンの低下というものが考えられます。
女性ホルモン・・・いわゆるエストロゲンとプロゲステロンですね、主にはエストロゲンのことを指してそう呼ぶようですが。
これらの分泌がなんらかの理由によって損なわれてしまって女性ホルモンの量が低下してしまうと、体内に残っている男性ホルモンの方が強まってしまうことがあります。
その状況でさらに女性の体内にある男性ホルモンが悪性化してしまうことによって、女性の髪の毛に薄毛の魔の手が襲い掛かってきます・・・。
実は女性といえど、体内には男性ホルモンが存在しています。
それがホルモン的に健康な女性であれば、正常に分泌される女性ホルモンの大きな影響力により男性ホルモンの影響というものがかき消されているのです。
このため女性ホルモンの分泌が正しく行われていれば通常は男性ホルモンの影響はかき消されて髪の毛に目立った悪影響も出てこないはずなのですが、女性ホルモンの影響力が下がってきてしまうと普段押さえつけられている男性ホルモンが体内で影響力を持ってしまうのです。
結果、男性と同じような具合でどんどんと薄くなっていってしまいます。
一連のこういった現象は「女性の男性型脱毛症」ということでFAGAという病名が授けられています。
女性ホルモンを増やすためには質のいい睡眠、バランスのいい食事、適度な運動、ドキドキすることなどがあげられますが、女性ホルモンに似たものとして大豆イソフラボンを摂取することも有効であることが分かっております。
ただし食品の一栄養になりますので、摂りすぎは厳禁です。
新生活に対応しきれていない可能性も!
女性ホルモンについて少し説明させていただきましたが、この女性ホルモンの分泌とは非常にデリケートであって、外的ストレスによってわりと簡単に増減してしまう特性があります。
つまり、もしも大学生として独り暮らしを始めたり、新社会人として社会の一員となったりなど、これまで当たり前であった環境がガラッと変わってしまったりすると、環境の変化により女性ホルモンの分泌がおかしくなってしまう可能性があり、もしかしたら貴女の体内では男性ホルモン優位の状態が続くことになってしまってしまうことがあるのです。
体内が男性ホルモン(良性)化した状態に「男性ホルモンの悪性化」が追い打ちをかけてしまうと、一気にFAGAのスイッチONになり、男性と同じような抜け方が始まってしまうという訳です。
また女性ホルモンのうちプロゲステロンは、過度なストレスが加えられてしまうと攻撃性を持ってしまい誤って自分の細胞(頭皮を含む)を傷つけてしまう習性があるため、外的ストレスを溜めずに発散させておくことが重要になってきます。
女性ホルモンを攻撃的にさせないためにも、定期的にストレスを発散するようにしましょう。
また男性ホルモンの悪性化やプロゲステロンの狂暴化を防ぐためにも、質のいい睡眠とバランスの良い食事は有効です。
頑張ることはすばらしいことだと思いますが、髪の毛が悲鳴を上げるまで頑張ることなんて世の中に存在するのかなぁと思う今日この頃です。
もちろん命がかかわっていることなんかは「命>髪の毛」でしょうからそれは優先するべきだと思いますが、今の世の中でそういったものを日常的に行っている人ってほとんどいないと思います。
もしも日常の中で髪の毛が悲鳴を上げているのであれば、いったん立ち止まって自己を省みてみるのもよろしいのではないでしょうか。