5αリダクターゼを制限しすぎると、どうなる?「5α-還元酵素欠損症」とは?

どうもハゲタクです。

 

 

先日の記事ではジヒドロテストステロン5αリダクターゼについての記事を立て続けに書かせていただきました。

この場を借りて非常に簡単に纏めをさせていただきますと、要するに「これら2つのものが原因で本来であればハゲないはずの髪の毛も弱ってしまってハゲてしまう」という内容になります。

上記の記事の中では5αリダクターゼジヒドロテストステロン(DHT)が髪にもたらす害悪を解説し、どうすれば効率的に髪を守ることができるのかの説明をさせていただきましたが、その一方で5αリダクターゼジヒドロテストステロン(DHT)が体に与えるプラスの面についての説明も同時にさせていただきました。

何がプラスの面なのかと言うと、ずばり男性器の生成です。

ただしおそらくはこのブログを読んでいる人たちはすでに成人済みで、男性器は成長しきっている方がほぼ100%になると思うので、正直こういったメリットの恩恵を受ける必要がすでに無い状況に置かれているのではないかと思います。

大人になった段階では、むしろこれらのホルモンや酵素のデメリットの面ばかりを受けてしまって、結果として髪が弱弱しくなったり、皮脂が多量に分泌されるようになってしまうのです。

 

そこで5αリダクターゼやジヒドロテストステロンといった物の分泌を抑えるようにと推奨をさせていただいたわけなのですが、先日にもお伝えしましたが女性や子供が近くにいるような環境では絶対に「フィナステリド」などの5αリダクターゼの働きを阻害するものを利用しないでください。

今回の記事では、女性や子供などが5αリダクターゼの分泌を抑制されるような環境下に置かれてしまうとどうなってしまうのか、それについて心配される事象やどういった危険性が生じるかについての記事を書かせていただきたいと思います。

題して「5αリダクターゼを制限しすぎると、どうなる?「5α-還元酵素欠損症」とは?」です。


5α-還元酵素欠損症とは?

フィナステリドなどの5αリダクターゼの働きを防ぐ効果のある成分は、ハゲや薄毛に悩む成人男性にとっては魅力的な有効成分ではあるのですが、妊婦や子供にとっては毒に等しいものになってきます。

先ほどから申し上げているように、5αリダクターゼはテストステロンというホルモンをジヒドロテストステロンに変換する働きがあります。

このジヒドロテストステロンは髪の毛を弱めたり皮脂の分泌を強める効果があるのですが、それと同時に男性器を生成を促す効果があります。

つまりこのことが何を意味するのかというと、逆に言ってしまえば5αリダクターゼが無ければ男性器が生成されることがないということを意味しています。

このことは子供、こと男児にとっては体の形成上致命的であります。

(もともとジヒドロテストステロンを必要としない女児にとってはそこまで問題となることはないでしょう。)

このように、何らかの理由によって男性であるにも関わらず5αリダクターゼが欠損しており、結果的には男性器の発達が見られれないような特徴を持ってしまうこと5α-還元酵素欠損症と一般的に呼ぶのです。

 

5α-還元酵素欠損症の人は、生物的には男性(XY)です。

しかし男性器が全くと言っていいほど発達しません。

性染色体的には(XY)であるので、当然体の内部には精巣を持っていますが、外見的な男性器が発達していないので生物として欠落した体のつくりを持っていることになってしまいます。

あくまで生物的には男性であるため当然子宮などは備わりません。

外見上は女性的、しかし内臓の構造やテストステロンの分泌的には男性という究めて厄介な状態に陥ってしまうのです。

 

これが多くの成人男性をハゲ・薄毛に悩ませてくれる「5αリダクターゼ」をすべて取り除いた末に起こる末路です。

もしかしたらハゲ・薄毛に悩む人というのは、こういった欠損症の人たちからすると贅沢な悩みで悩んでいる様にも感じられてしまうかもしれません。


5α-還元酵素欠損症の患者は、幼少期は女の子として育てられる

このように男性器の発達が見られない「5α-還元酵素欠損症」の男の子は、幼少の頃より男性器の確認がされないため女児として育てられてしまうケースが多いです。

例え女児として育てられたとしても、幼稚園や保育園などで集団生活を送るまでは特に問題とならないことも多いようです。

ちょっと趣味が男の子っぽいとか、正確が男の子っぽいとか、そんな具合で周りの大人たちからは認識されたりはするようですが、それも「そんな女の子もいるよね」という見方で見られることがほとんどのようです。

 

ただこれが小学校に上がり、そして中学校に上がるまで発見ができなかった場合は、かなりまずい状況に直面するケースが考えられます。

一般的には中学生くらいの年齢で子供は思春期を迎えて、大人の体に成長し始めます。

男の子(XY)は「男性化」し、女の子(YY)は「女性化」します。

この時期に5α-還元酵素欠損症の子供はどうなるのかというと、5αリダクターゼは無いことには変わりないのですが、あくまで性染色体はXYで「男性」であるわけなので睾丸で大量のテストステロンが作り出されます。

その結果、変声して声が低くなります

テストステロンが大量に分泌されるため、筋肉もつき、顔つきも男らしくなります。

しかし男性器の発達に不可欠であるジヒドロテストステロンもとい5αリダクターゼがないため、性器に関してのみ未発達のままです

「声は低く、筋肉も付いてはいるが、性器のみ未発達」という、一般的な男女の概念の枠に当てはまらないような大人へと成長してしまう可能性が高くなってしまうのです。

 


5α-還元酵素欠損症の治療方法

治療というよりも、病気の特性上「男になるか女になるか」をしっかりと確立させることが病気の「解決」になります。

そして性別をしっかりと確立させるうえでは、この病気の発見が早ければ早いほど柔軟に対応することができるようになります。

遅くとも思春期までには解決策を講じる必要があると一般的に言われており、それ以降になってしまうと病気の解決策を施すことが困難になってしまいます。

大人の体に成長するまえであれば、男性・女性のどちらにもある程度の対応が可能になるということですね。

ただあまりにも早い時期に決断するとなると、本人が状況をよく呑み込めていないままであるため、半ば親のエゴのようなもので決断をすることになります。

そうなってくると親の責任というものも何とも重大なものになってくるので、決断するには本人の将来をよく考えて、本人の性格などを考慮したうえで下すべきであるように思います。

 

どのように「解決」するのかと言うと、例えば幼児のうちでは局部にジヒドロテストステロンクリームを塗ることで男性器の生成を促すという選択肢があり、男の子としての本来の性を確立させることが可能です。

早い段階でこの方法を採ることにより、体の内部(染色体含む)と体の外的構造を合致させることができ、本来の生命としてのあるべき姿を取り戻すことができます。

思春期の段階に入ってしまうとこの選択肢を採ることは難しくなり、一般的には精巣の摘出エストロゲン(女性ホルモン)の注入によって女性としての性を確立させる選択肢しかとることができなくなります。

ただし当然本人には子宮が無いため、この場合は妊娠のできない女性として今後の人生を生きていくことになります。

 

選択肢がある幼少期のうちにこの病気の存在を知って、状況に応じて対応策を講じられるようならばそれに越したことはないように思います。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*