ジヒドロテストステロン(DHT)とは何者なのか?何のために存在するのか?

どうも、ハゲタクです。

 

男の髪の毛に関するトラブルを語る上で、どうしても避けては通れないのがジヒドロテストステロン(DHT)の存在です。

当ブログにおいてはこれまで何度か登場してきましたし、そして当ブログのテーマ的にもこれからも登場していくであろうと思われます。

簡単に言うと、髪の毛の発毛サイクルを乱してしまって髪の毛の寿命を縮めてしまうような男性ホルモンの一種ですね。

今まではさらっと流すぐらいな軽い登場しかしてこなかったので、今回はジヒドロテストステロン(DHT)がどんなものなのか、体の中でマイナスな働き以外の「好転的な働き」はしてくれないのか、しっかりと確認していこうと思います。

題して「ジヒドロテストステロン(DHT)とは何者なのか?何のために存在するのか?」です。


ジヒドロテストステロン(DHT)とは?

ジヒドロテストステロン(DHT)とは何なのでしょうか。

簡単に言うと、良性と悪性に分けることができる男性ホルモンのうち、悪性側を占めている主たるものであると思っていただいて遜色ないと思います。

良性側には、ご存知テストステロンやジヒドロエピアンドロステンといったものがあり、こちらが優勢であれば本来であれば男はダサくはならず、筋肉も付き具合も良く、髪の毛も抜けず、いわゆる「男らしいイケメン」としてい続けることができます。

渋い俳優なんかは、みなそろって良性な男性ホルモンの効果をしっかりと享受できているのだと思います。

 

良性側にある主たるテストステロンが、体内の酵素の一つである5αリダクターゼというというものに出会ってしまうと、姿かたちを変えてジヒドロテストステロン(DTH)として生まれ変わってしまうのです。

将来を期待されている優等生が悪い友達と知り合って釣るんでしまったことによって、不良の道に陥ってしまうような、そんなイメージでしょうかね。

ただ悪性と化した良性だったホルモンも、ただ不良になっただけでは頭皮に害を及ぼしません。

アンドロゲンレセプターと呼ばれている受け皿のようなものに収まることで、初めて髪の毛のサイクルを乱すような悪事を働き出すのです。

レセプターに収まったDTHは、その後TGF-βと呼ばれている子分のような因子を生成して、こいつに髪の毛の根元に重圧をかけさせます。

TGF-βは髪の毛の根元にある毛母細胞に対して脱毛の指令をだして、髪の毛を立ち退かせてしまうという訳です。

少し前のヤ●ザのように「お金さえ払っていれば見逃してやる!」という具合には行かないのが、DHTのTGF-βたちの悪事の恐ろしいところですね、ある意味893よりも恐ろしいです。

 

毛母細胞はその後もなんどか再生はしますが、TGF-βに突入されやすい環境のままではまたすぐに立ち退きを強いられてしまうでしょう。

そうこうしているうちに毛母細胞は寿命を迎えてしまい、その場所に髪の毛が生えてこなくなります。

 

警察的な存在として有名なフィナステリド(プロペシア)は、5αリダクターゼの働きを阻害します。

他にもロゲイン(ミノキシジル)などは頭皮の毛細血管を拡張してくれて、毛母細胞の再生の後押しに力添えをしてくれたりします。

 

「脱毛因子と直接対決する」という観点では、フィナステリドが最も友好的であるように思いますね。

 


ジヒドロテストステロンには何かメリットはないのか?

この悪名高いジヒドロテストステロンですが、「いったいこいつはなんのために存在しているんだ!」って思いませんでしょうか。

ただ男をダサくするために存在するのか?

もしもそのために合成されるようなホルモンであるとしたら、生き物の機能として果てしなく無駄なものであるように感じますよね。

何とも無駄な進化をしてしまったものだと、まさに生命の欠陥であることを悔やみたくなります。

 

ご安心ください、ジヒドロテストステロンにもしっかりと良い面があります。

ただこの文章を読んでいらっしゃる方々はことごとくその恩恵をすでに受け終えてしまっているしまっている人ばかりだと思います。

ジヒドロテストステロンが人体に与えるメリットとしては、胎児期・成長期における男性器の生成のみにあると言われております。

男性器が形作られるためにはジヒドロテストステロンの存在が必要不可欠であるということです。

もしもジヒドロテストステロン(DHT)の量が不足していたり分泌が芳しく無かったりすると、男性器の生成が不十分になってしまう恐れがあります。

胎児期・成長期にのみメリット的な効果を与えてくれるため、それを過ぎると(つまり成人年齢に達すると)ほとんどの人にとってはただの邪魔ものにしかならなくなってくるわけなんですね。

メリットとしての機能を受けきってしまって、あとはデメリットをひたすら受け続ける可能性があるのみ、という具合です。

 

ちょっと脱線しそうになりましたので、「ジヒドロテストステロン(DHT)のメリットとは何か」という問いに対する答えとしては「男性器の生成に関して非常に重要な役割を果たしてくれる」というものになってくるわけです。

今のところ(2019年現在)ではこれ以外には何もメリットがないのが定説となっております。


対するジヒドロテストステロンのデメリットとは?

デメリットになってくると、いっぱいあがってきますよね!

ハゲる皮脂の分泌が過剰になる性欲が減退する筋力が落ちる自信がなくなる・・・。

いわゆる「ブサイクな男」になります。

そしてこれらのデメリット効果からも、仕事ができなくなったり、その結果日本のような資本主義社会においては貧困に近づくということも(極端かもしれませんが)デメリットの一つに数えてもいいかもしれません。

あとは本来であれば逆なのですがハゲているとエロいという根拠のない都市伝説もあるため、そういったものの風評被害にあってしまうこともあります。

皮脂の過剰分泌に伴って毛穴が詰まるため、雑菌が繁殖してニキビが増えたり、また不衛生な毛穴による脱毛効果のさらなる促進も無視できません。

とにかく成人後ではジヒドロテストステロンのメリットよりもデメリットの方が痛手となってしまいがちです。

 

なので成人男性がジヒドロテストステロンの抑制にこだわりをもつということは、この観点でも非常に好意的な意識であるように僕は思います。

テストステロン→ジヒドロテストステロンの変換物質である5αリダクターゼや、最終的な脱毛指令を飛ばすTGF-βの働きを鈍らせる方法であれば現在確立されているため、その方向で対策を進めていくのが現実的であるように思います。

・「亜鉛」で5αリダクターゼの働きを鈍らせる

・「リンゴ」でTGF-βの働きを鈍らせる

それぞれ過去に書いた記事の中で言及したものがあるので、興味があれば一度ご確認ください。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*