プロペシアの歴史。フィナステリドって何?

どうも、ハゲタクです。

 

 

プロペシアという薬がありますよね?

ご存知、薄毛対策の代名詞ともいえるような薬で有名です。

プロペシア、もしくはフィナステリドの効き目などについては、以前にも記事にして説明をさせていただいたものがあるので、そちらを参照していただければと思います。

本日はプロペシアの歴史についてのお話をしていきたいと思います。


実は最初は前立線の病気の治療薬だった

プロペシア、その有効成分であるフィナステリドは当初は前立腺肥大の治療薬として研究・開発されてきました歴史に始まります。

 

前立腺とは男性にのみ備わっている器官で、位置としては膀胱の隣にあります。

役割としてはよくわかっていないこともまだ多いのですが、一応前立腺液というものを分泌して生殖に対して役立つような働きをしていることは分かっているみたいです。

 

この前立腺は、加齢に伴う男性ホルモンの環境の変化によって肥大してしまったり、腫瘍ができてしまったりするものでもあるということが当時から判明しておりました。

もしも肥大してしまうと、膀胱のすぐ隣にあるという位置関係上、尿の通りを悪くさせてしまったり、尿が出なくなってしまう原因を誘発させてしまいます。

腫瘍の場合は、悪性の場合ではいわゆるガンですので全身に転移してしまうと命の危険があるわけですね。

 

これらの症状を緩和させるためには、軽度の腫れなどであれば前立腺マッサージなどで改善する場合もあるみたいですが、それ以上の症状となってしまうとマッサージだけでは治らないんですね。

そこで研究・開発を進めていくとフィナステリドを投与することで前立腺の肥大・腫瘍の発生リスクが低下することが分かったのです。

それ以来、フィナステリドは前立腺肥大症、前立腺癌に恐れる人たちにとっての希望の薬として、確固たる地位を築いたのでした。

 

フィナステリドが前立腺治療薬としてアメリカ食品薬品局(FDA)による認可を受けたのが1992年。

その当時の名前はプロペシアではなく「プロスカー」という名前だったそうです。

 


その後、嬉しい副作用が確認される

前立腺が肥大してしまう病気におびえる人達から頼られる存在となったフィナステリド

しかし、前立腺の肥大におびえる人々を回復へと導き続ける実績を積んでいくうちに、前立腺肥大関係の病気以外の分野で「思わぬ好意的な副作用」の発生が確認されることになりました。

なんと、被験者たちの頭に生えている髪の毛が増えていることが認められたのです!(当時としてはかなり驚きの作用だったことででょう)

 

当初「前立腺の不調」というものが「男性ホルモンの環境の変化」に伴って生じる症状であると考えられていたため、その部分に焦点を当てて研究・開発されたはずだったフィナステリドは、「髪の毛」との関係も明らかにするため、さらに臨床治験を重ねてより詳しいデータ採取をされることになりました。

その結果、前立腺の関係よりももっと多くの人の興味を引き立てるような効果が認められることが分かりました。

そうです、当ブログの視聴者であればだれもが興味を抱くでしょう、上記にも記載を致しました髪の毛に関する治験結果です。

今となってこそは当たり前のように感じられるかもしれませんが、おそらく当時の現場の研究者としてはまったく考えていなかった結果が得られてしまったことにびっくりしたことでしょう。

フィナステリドの「男性ホルモンの環境改善効果」に焦点を当てた治験結果により、薄毛だった男性被験者の頭皮に「髪の毛が生えてきた」「抜け毛が減った」といった諸症状が発生したことが認められたのです。

 

この時より薄毛の治療薬としての研究も始まり、また同時に薄毛に対する世の認識が変わり始めたのです。

 

いや、ぱっと見ハゲの人を見ても、未だにほとんどの人は「おっ、ハゲだ」と思うでしょうからそういう意味ではまだ認識は変わっていません。(笑)

薄毛に関する世の認識の変化、それは薄毛とは薬で治せるものという認識に変化したということです。

まぁ薄毛の原因にはいろいろなパターンがあるため「全てのケースが薬で改善するか」と言われればそれはまた別問題なんですけどね。

あくまで今でいうところの男性型脱毛(AGA)の場合においては薬で治せるということです。

 

この時から薄毛に関する研究が以前よりもスピード感が増して進められたように思います。

そうして今ではこのフィナステリドが「5αリダクターゼの働きを阻害する成分」であることも分かり、男性型脱毛症(AGA)の医学的なメカニズムの理屈まで細かく世に知れ渡ることになったのです。


日本でも厚生労働省による認可を受ける

海外での製薬研究も形になり、本格的に内服薬としてできあがった後、日本では2005年10月に厚生労働省の認可を受けて、日本中のハゲ・薄毛に悩む人のために登場するに至りました。

MSD株式会社やファイザー株式会社等が日本国内でのフィナステリドの製薬、販売などを行うようになりました。

 

いまでもハゲ・薄毛の内服薬といえばプロペシア(=フィナステリド)というイメージが一般的につよいのは、こういった企業の宣伝活動などを実を結んだ結果によるところが大きいためであると思います。


フィナステリドは男の味方、女・子供の大敵

前立腺関係の症状を緩和し、AGAの改善・予防も行ってくれる・・・。

そんなフィナステリドは男性にとっては心強い味方ですよね。

男性であれば常飲するに越したことのない(といっても一日の推奨量は必ず守ってください。過剰摂取すると大変なことになります)常備薬的な存在になりそうですが、女性や子供がいる環境では保存や飲み方などに最新の注意が必要です。

 

ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑えるフィナステリドですが、そもそもDHTというものが一体なんの役に立っているのか・・・。

みなさんはそんなことを考えたことはございませんでしょうか。

 

DHTとは、幼児~子供の男児においては必須の酵素であって、主に男性器の生成に必要な酵素として位置づけられています。

つまり成長期の男の子がフィナステリドにさらされてしまうと、生殖器の形成に異常が発生してしまいます。

またこれは女性のお腹の中にいる胎児にも同様で、同じように胎児が男の子であった場合、その生殖器の形成に異常を及ばせてしまいます。

フィナステリドは皮膚からも一定量吸収されてしまうので、女性(特に妊婦)や小さい子供がいる環境では、保管方法にまで細心の注意を払うようにしましょう。

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